Edge ONE 症例から見る新たな可能性 ー低侵襲治療を目指してー

2023.12.25

レーザー治療はホクロや傷跡、シミなどの改善に効果的で、多くのクリニックで採用されています。しかしレーザーは肌への熱影響が強いため、術後のダウンタイムが長くなったり、副作用が出やすくなったりする場合もあるのではないでしょうか。そんな悩みを改善できるのが、炭酸ガスレーザー「Edge ONE」です。今回は高梨医院 院長 吉岡容子先生に、Edge ONEを使用した症例や低侵襲治療のポイントについて紹介していただきます。


Edge ONE 症例から見る新たな可能性 ー低侵襲治療を目指してー

吉岡 容子 先生

Jeisys Medical Japan株式会社のホームページをご覧いただきありがとうございます。

レーザー治療はホクロや傷跡、シミなどの改善に効果的で、多くのクリニックで採用されています。しかしレーザーは肌への熱影響が強いため、術後のダウンタイムが長くなったり、副作用が出やすくなったりする場合もあるのではないでしょうか。

そんな悩みを改善できるのが、炭酸ガスレーザー「Edge ONE」です。今回は高梨医院 院長 吉岡容子先生に、Edge ONEを使用した症例や低侵襲治療のポイントについて紹介していただきます。

【目次】

  1. Edge ONEの原理と特徴 (02:00~)
  2. Edge One サージカルモードの特徴(03:17~)
  3. サージカルモード 実際の治療(05:23~)
  4. Edge ONE フラクショナルモードの理論と特徴(16:29~)
  5. フラクショナルモード 実際の治療(17:36~)

1. Edge ONEの原理と特徴 (02:00~)

Edge ONEは10.6㎛波長の気体レーザです。炭酸ガスや窒素、ヘリウムの気体が封印されており、放電によって励起または共振することで発振します。

またEdge ONEの波長は、ヒト組織の構成成分に多く含まれる水分に対し、ほどよく吸収されるのが特徴です。深層までレーザー光が到達し、蒸散されない部位は熱凝固層になるため、止血効果を発揮します。

さらにEdge ONEは発振効率が良く、短時間の照射にも対応しているため、健康な肌への影響を抑えることが可能です。

2. Edge One サージカルモードの特徴(03:17~)

  • レーザーアイドリングテクノロジー
  • 30Wの高出力
  • ULTRAモード搭載
  • 5つの照射モード

Edge ONEが特に優れているのは、30Wの高出力とULTRAモードを搭載している点です。
2つの機能が搭載されていることで、術後のダウンタイムが短くなり、色素沈着・瘢痕のリスクが軽減します。

レーザーアイドリングテクノロジーは立ち上がりが早いため、患部周辺の組織に余計な熱を与えません。またレーザーの切れ味や視野がよく、細かい部分の治療にも対応しています。

サージカルモードは5つの照射モードが搭載されているため、さまざまな症例に対応可能です。

電気メスを使用した切開や、凝固を行うCWモードは、スイッチが入っている間は一定のレーザーパワーが出力されています。熱損傷は大きいですが止血の効果が高いため、突然の出血にも対応できます。

一方、ULTRAモードは1回の照射時間が短いため、周りの組織が熱損傷するリスクを抑えることが可能です。

また炭化が少なく視野が良くなるため、5mm以下の平坦なホクロなどに使用すると、ダウンタイムを短縮できます。

3. サージカルモード 実際の治療(05:23~)

切開モードから蒸散モードを使用する場合、最初に切開モードで隆起した部位を切除します。その後、蒸散モードで残った色素を取り除き、肌の表面を整えます。

蒸散モードを使用する際は、時間をかけずに素早く照射することが大切です。1点に熱が集中すると熱損傷や熱壊死のリスクが高まります。

CWモードから蒸散モードを使用する場合、隆起したホクロの表面を照射し平らにします。
ホクロが平らになったら、蒸散モードをすばやく当てて残った色素を取りのぞいてください。照射する時に病変部位より2周りほど大きく削ることで、治療の傷が残りにくくなります。

4. Edge ONE フラクショナルモードの理論と特徴(16:29~)

フラクショナルモードは、蒸散作用と熱凝固作用の両方を持っているアブレイティブフラクショナルレーザーです。微小径の点状照射なので、創収縮や上皮化がすぐに起こります。

複数回の治療が必要ですが、短いダウンタイムで蒸散や熱凝固、変性作用を得ることが可能です。

スポットサイズは3種類あり、サイズによって組織への進達深度が変わります。

またスキャンシェイプは、照射部位に合わせて変化させることが可能です。例えば、平坦な部位(頬など)はスクエアを使用し、小鼻にはトライアングルを使用します。ビームパターンは4種類あり、縦に照射する場合はスタンダード、照射後の点状跡を抑えたい場合はリフレッシュを採用しています。

5. フラクショナルモード 実際の治療(17:36~)

フラクショナルモードは2パスを基本にしていますが、特に改善したい部位は1パス追加して照射しています。

照射直後は、軽度の赤みや点状の跡が残りますが、翌日には落ち着きます。また、お化粧は翌日から可能です。

ニキビ跡に照射すると、肌の赤みや凹凸が改善しニキビができにくくなります。

また、毛穴の黒ずみやたるみ改善にも効果的です。

瘢痕治療としてフラクショナルレーザーを使用する場合、病変のみに照射するのがポイントです。ニキビ跡や傷跡は、皮膚組織の中に一定の割合で瘢痕組織が分布しています。

全面にフラクショナルレーザーを当てると、正常組織も照射されるため、瘢痕組織の比率が低下しません。そのため、瘢痕治療は病変している部分のみ照射するべきだと考えています。

動画では、さまざまな症例を紹介していますので、ぜひご覧ください。

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